Archive for 8月, 2004
祝いの鉄人
2004/08/16 ,月曜日
おめでとう。自分。
ありがとう。来訪者様。
アクセスカウンタをこっそりつけてから
約1ヶ月(7/15〜)、
今日の未明に1000hits超え。
写真より小さい鉄人28ミリ
2004/08/16 ,月曜日友達に連れられて、青学近くの上海倶楽部に飲みに行く。
たまたま、かやの しほさんの「ケータイ日記」展の最終日で運良く拝見することができた。
30万画素の携帯で撮った、
ちっちゃい写真にコピーが載っている。
これがプラスチックの採虫瓶とか額縁に入れられて、
6坪弱のお店は写真でいっぱい。
虫眼鏡で手元の写真を見たり
双眼鏡を使って、天井近くに展示してある写真をみたり。
気分は昆虫観察。
酔っぱらいなので、コピーをまねしてみたり。
ちち、ち、ちぢみ。
涼しい夏の夜の鉄人
2004/08/15 ,日曜日東京の
連続真夏日の記録も
40日で止まった8月15日。
しばらくの疲れが残っていたのか、
目が覚めてから何もやる気が起きなくて
日が沈んでから、買い物がてら散歩に出た。
蝉の声はもうしない。
畑の中に微かな虫の音が聞こえた。
新聞はオリンピック一色。
「59回目」っていうのは、中途半端過ぎるようだ。
来年にはきりのいい数字が待っている。
オリンピックもかぶらない。
1945年の3月10日。
その日、父の祖母は南千住の病院にいたという。
生まれて1歳になる娘を病院に連れて行き
病院に泊まったその日に、大空襲に見舞われた。
翌朝、病院をのこして、街は全て焼けた。
東京の下町方面の眺めは、見晴らしが良かったそうである。
そして亡くなった娘を背負って、
浅草の家まで戻ったのだが
その時、どうやって家まで帰ったのだか
とんと思い出せない。
道の途中には、馬車を曳いていた馬が丸焼けになっていた。
明くる日、その道を通ったら、馬はきれいに骨だけになっていた。そのことははっきりと覚えているのだが、という。
母方の祖母は、以前にも書いたが
帝国ホテルに勤めていてルームキーパーをしていた。
戦後、ミズーリの船上で降伏文書の調印をする
当時の外相・重光葵の部屋の担当に長いことなっていて
これからマッカーサーと相見えるという日の
重光の帽子に、お守りを入れた。
その祖母は重光氏から御前会議の様子を伝え聞き
その時、「陛下は立派なお方だ」と感じたそうである。
26歳の
戦争体験といえる
わずかな体験である。
イラク派遣だとか憲法改正だとか自虐史観がどうとか
そんなことにとやかく言うつもりは毛頭ないが、
そういう体験をした、多くの多くの市井の人が
未だにいることを頭の隅に置くこと、
そしてそれを正しく思い出すことが
大変重要な気がしてならない。
悦楽の鉄人
2004/08/15 ,日曜日行ってきました。「シュヴァンクマイエル映画祭」。
最終日13日・17時からの「悦楽共犯者」を鑑賞。
(詳しいレビューはこちら)
家を出る間際に仕事電話が掛かってきて、ちょっと遅刻して映画館入り。
パンフの解説にも書いてあったのだが
台詞のないこの作品は、音が重要な演出上の効果を与えている。
「異様なまでに強調された日常音」は、
人間の音声に対する感覚と類似する。
人間の脳は、無意識のうちに耳に入った音を取捨選択している。
写真にピント合わせがあるように。
音のピントを絞ることで
観客は
その音を発しているものに、
目のピントを自然とあわせる。
あわせたことさえ意識させずに。
佐藤雅彦氏の
「音は映像を規定する」という
映像のルールは、やはりかなり広範な場に置いて適用出来そうである。
鉄人未踏の地
2004/08/15 ,日曜日どこかで見かけた行ったことある日本地図。
辿って辿って、「紐育日記」さんのところにTBさせてもらう。
で、早速ダウンロードしてペイント。
東京は現住所。埼玉は今、実家がある。
北海道→学生時代に電車で一周
福島→免許の合宿 山形→丸太で筏を作って最上川下り
新潟→越後湯沢でスキー 茨城→波崎の親戚
栃木→鬼怒川・日光 群馬→尾瀬
千葉→銚子の親戚 神奈川→横浜のホテル
山梨→県史編纂のお仕事 長野→善光寺参り
静岡→社員旅行で伊豆
大阪→今宮のスパワールド 奈良→確か修学旅行で…
京都→桜見に行った 兵庫→姫路の温泉ランド
高知→温泉ランド
(確実に記憶している、泊まったところ)
九州・沖縄未踏。
金沢も未踏。
まだまだ、これからのようだ。
北千住古本漁りの鉄人
2004/08/13 ,金曜日
新宿からの帰り道、北千住のBOOKOFFへ寄り道。
最近、岩波文庫の『方丈記』を探しているのだが
なかなか見つからず、今日も不発。
仕方なくマンガコーナーに行ったら、
欲しいと思ってた本を2冊も発見。
『美人画報ワンダー』と『私たちは繁殖している (5)』
やっと『美人画報』シリーズと『私繁』シリーズが
我が家の本棚に揃う。うれしい。
家に着くや否や、『私たちは繁殖している (5)』を読破。
このシリーズはカバーを外して読むのがならいである。
最近、仕事絡みで宮本輝を読みまくっていて
今日も新宿に向かう山手線で『優駿』を1.5冊(上の半分と下)流し読み。
目が痛い。けどマンガは別腹。別目か。
『私繁』は下手な育児書よりためになる。
などと思いながら、読み終えてこんな時間。
友人に頼まれていたショップカード作りを
これから始める鉄人であった。
M.O.P.の鉄人
2004/08/13 ,金曜日劇団M.O.P.「虚飾の町に別れのキスを」を観に、新宿の紀伊国屋ホールへ。
観劇も久しぶりである。
副題に「黒いハンカチーフ・L.A.ヴァージョン」と
書いてあったのを見落として観ていたら、
「なんだか前に観たことある構成だな」と思ってしまった。
そっか、「黒いハンカチーフ」を観たんだった。前に。おいらは。
ということで、ストーリー上のトリックへの驚きは無かったが
演技力の高い役者さんのお芝居は観ていて心地よい。
脚本も、最後きちんと落ちているし。
今日は楽日だったので、
最後、座長マキノノゾミも役者と一緒に挨拶。
「題名が長すぎた、失敗だったね」ってのと
「次回作は『オバQ、ニューヨークへ行く』です」
って言っていたのが面白かった。
次回の観劇は、
8/29(日)のナイロン100℃「男性の好きなスポーツ」の予定。
誰か観たい方いますかねえ。2枚余っちゃった。
鉄人、信じることを考える
2004/08/12 ,木曜日
最近のお仕事BGM。
小林秀雄講演。
信ずることと考えること 講義・質疑応答
なんとテープ起こしをして
webにアップしてる方がいた。
長いが、引用させて頂く。
この前の戦争で夫が戦死する。
夫人は夫がちょうど死んだとき、幻で倒れたところを見る。そして夫が死んだことを知る。それであとでよく調べてみると幻で夫人が見た同じ時刻、同じ格好で死んでいたことが分かった。
この話をベルグソンは、ある会議でテレパシーの話になったとき、名のあるフランスの医学者にした。そしたら医者はこう答えた。「確かに私はこの話を信じる。その夫人は立派な人格の持ち主で嘘なんか決して言わない人だ。だけど困ったことがひとつある。それは昔から自分の身内が死んだ場合、死んだ知らせが実に多い。こういう経験は非常に多い。だけど間違った経験もある。正しくない幻もある。どうして正しくない幻の方をほっといて、正しい幻の方だけをなぜ取り上げなければならないか。それが困る。私は、夫人が嘘をついてないことを信じたいけど、たくさんの間違いがあるんじゃないか。人間はいろんな夢を見る。だけどその夢は、現実に照らし合わせてみれば正しくない。それで、その間違いな方をほっとく。偶然当たった方だけをどうして諸君は取り上げなければならんのか。」と答えた。
もうひとり若い女の人がいて「私は、先生のおっしゃることは間違ってると思います。」と言った。ベルグソンはそばで聞いていて、私は娘さんの方が正しいと思ったと言う。
これはどういうことか。講演でこう説明している。学者は、どのくらい深く自分の学問の方法にとらわれているかということだ。立派な一流の学者であるほど自分の方法を堅く信じている。それで、知らず知らずのうちに方法の中に入って、とりこになっているものだ。だから具体性に目をつぶってしまう。医者は、その夫が戦死した夢の話を聞くとその夢は正しいか、正しくないかという問題に変えてしまう。その夫人は問題を話したんじゃなく、経験を話した。夫人にとっては、嘘か本当かという問題ではない。その経験を主観的だっていう。人間は経験する時に、主観的であるか客観的であるかなんて考えてない。夫人は確かに見た話を、夫は倒れたか倒れなかったかという問題にすり変えてしまう。もしも、すり変えれば倒れた場合の数と倒れなかった場合の数を比較しなきゃならんじゃないか。そうすれば間違った場合の数の方が無限に多い。当たる方が本当に少ない。そしたらそれはただの偶然じゃないか。こういう結論が出るじゃないか。なぜそれは偶然だって結論が出るかっていうと、夫人の話をそっくりそのまま夫人の経験を具体性を信じないで、はたして夫は死んだか死なないかという抽象的問題に置き換えるから、そういう結果が起こるんだと、こう言うんです。
べらんめぇ口調の講演は耳に心地よく、
何となく、頭がよくなった気分。
鮮度の鉄人
2004/08/10 ,火曜日
無添くら寿司という回転寿司屋さんに入る。
回転寿司業界でシェアトップは「かっぱ寿司」。
無添くら寿司のくらコーポレーションは、
後発ながらその徹底した品質管理を武器に、店舗数を増加中。
株式分割するほどの勢い。大分前だが。
ということは知っていたのだが、この日、初来店。
割と混んでいる店内。
厨房に近い席に通される。
品質管理ってのは
このQRコードが寿司の皿の下に貼ってあり、
これを読み取ることで、寿司が回り始めてから何分経過したか
を把握する。
30〜55分、お客に取られずに回りっ放しの皿は
容赦なく廃棄。
ごっごっごっ
ぴー(QRコード読み取り音)
きゃー
がこーん。
と、派手な音を立てて、皿は落下。
食べるのをそっちのけで見入る鉄人。
ていうか、真横で寿司が落ちていくのは
何とも、何とも切ない。
なんとなく申し訳ない気分で寿司を食す。
で、結局
しゃりが小さめなので
たくさん入ってお腹いっぱいに。
戦略にまんまと乗った感じである。