100年の鉄人
中国文学界の重鎮、巴金氏が亡くなった。
享年100歳。
渋谷の東の方で学生してた頃に
「中国近現代文学研究会」なるものに入っていた人間には
懐かしい名前がニュースに載ってるな、と思ったら訃報。
以前、VJがらみで張藝謀監督の『活きる』を見たときのこと。
『駱駝祥子』とか『子夜』とか『家』とか、
中国文学の系譜は綿々と息づいているのだなあと感じた。
底のない絶望感とか。
どうしようもない感とか。
つかの間の幸せとか。
でも生きなきゃ行けない人たちとか。
そういう思いの源泉を敢えて日本人の歴史に探すとすれば
やはり太平洋戦争なのだろうけど、
それよりも、底が深い思い。そして重い。
それを背負う文学ってのは、骨太である。
それを背負った一人の背中は、現代の誰よりも大きい気がした。
最近そういう大きな人って、少なくなったのかな。
だから大きく見えるのかも。合掌。
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