鉄人、祈りの旅路
先日、竹橋の東京国立近代美術館で行われている
「平山郁夫 祈りの旅路」を嫁と二人で観に行った。
嫁がお義母さんと行くつもりでチケットを2枚買ってたのだけど、
あいにくお義母さんの都合が悪くなってしまった。
というわけで、二人で行くつもりだったんだけど、
そんな矢先にパスタが亡くなって
そんな気分も起こらなかったのだが、
火葬場から乗った帰りのタクシーに
この展覧会の割引チケットが置いてあって
パスタが「行ってきな」と言ってるように思えたので、
曇り空の下、二人で出かけることにした。
写真は嫁のblogから拝借。
平山氏の絵を生で観るのは初めてだった。
とにかく絵が大きい。
どれもこれも大作。
しかもすごく視野が広い。
実際の場面をカナリの広角レンズで観ているような感覚。
ぼやっとしているように見えるんだけど、
じっと見ていると確固たるものが浮かび出てくるような印象だった。
常設展で観た、
大岩オスカール幸男氏の「ガーデニング(マンハッタン)」という絵が、
ちょうど天上界から下界を見下ろしているような構図で、
下界には色とりどりの、暖かな色彩の花が咲いている、という絵だった。
「きっとパスタはこんな感じの世界から、うちらを見てるんだね」。
帰り道、そんなことを二人で話し合った。
Leave a Comment